プロの真似をするな!②
2016.07.16
こんにちは、横山です。
さて前回のブログで、プロのスイングを参考にして、果たして上手くなるのか?
そもそも似ているスイングが出来るのか?
とお話ししました。
その一例を挙げたいと思います。
我々がレッスンをしていて、非常に邪魔になってくる皆様のコダワリ・・・
フォロースルーで両腕を伸ばす!!
コレ、いかがでしょう?
プロの連続写真を見ていて、カッコイイですよね?
松山選手の大きなフォロー。
石川遼選手もかな?
女子だと藍ちゃんも両腕の伸びたフォローが印象的です。
これを真似ようと練習している方はいらっしゃいませんか?
そして・・・
思うようなフォロースルーが出来ていますか?
写真を撮って、ビデオを観て・・・
『あぁ、また左肘が曲がってるよ・・・』
とガッカリしていませんか?
この意識・・・
「フォローで両肘を伸ばそう!」という練習・・・
私には意味があるように思えません。
なぜ意味がないか?
ちょっと見てみて下さい。
こんなフォロースルーを取りたいのですよね?
(誰ですか?こんなフォローは嫌だって言うのは!!
両腕の伸ばし具合の事ですよ?)
ところが実際にはこんな感じに・・・
で、ますます『両肘を伸ばさなきゃ!』と・・・
で、考えます。
『インパクト直後に両肘を伸ばそう!』
インパクト直後!?
「インパクト」と「インパクト直後」を区別する!?
これ、無理ですから。
スイングは一連の動きです。
まして、ダウンスイングからフォロースルーなんて一瞬です。
そのインパクトの瞬間と直後を区別するなんて・・・
絶対に無理です。
つまりフォロースルーで両腕を伸ばそうなんて考えたら・・・
もうダウンスイングから伸び始めますよ。
こんな風に・・・
で、よく見て下さい。
これじゃ、クラブヘッドはボールよりはるか遠くを振ってしまいますね。
このまま振れば空振りです。
で、あわてて利き手の右手でクラブを引っ張り込む・・・
この結果、アウトサイドインのスイング軌道の出来上がりです。
もちろんこのままスイングすれば・・・
ハイ、皆さんの大嫌いな左ひじの引けたフォロースルーの出来上がりです。
で、こういう方に限って仰るんです。
『俺、素振りはいいんだよなぁ』
そりゃ素振りはボールの無い所を振ったって構わないですから・・・
そりゃ肘だって伸ばせるでしょ?
でもコレじゃ空振りなんです。
「素振りは良い」んじゃなくて・・・
『俺、空振りなら両腕伸ばして振れるんだよなぁ』
って事です。
という訳で・・・
左肘が曲がって引けてしまう理由は右手で急激に力を入れるから。
左肘自体に問題は無いんですね。
誰も左肘なんて引こうとしていません。
それなのに何故か引けてしまうのは、これは右手でクラブを引っ張り込むように力を入れるから。
左肘の悪さではなく、右手の力がそうさせているんです。
で、なぜ右手に妙な力が入るかと言えば・・・
ね?
両肘を伸ばそうとしたことが、そもそもの原因でしょ?
皮肉なもんで、両腕を伸ばそうとすることが、肘の曲がったフォローに繋がるんです。
だからこそ
『形だけプロの真似をするな!』
と。
こういう事なんです。
じゃあ、どうすれば両肘の伸びた綺麗なフォローを取れるのか?
これは脱力ですね。
両腕をやわらかく使えれば、フォロースルーなんて遠心力で勝手に伸びてしまうものです。
「伸ばす」んじゃなく「伸びる」んです。
両肘の伸びた大きなフィニッシュというのは、
腕を柔らかく使った結果・・・
あくまでも結果として勝手に伸びるもんです。
そっかぁ・・・
脱力すれば両肘は伸びるんだぁ。
そうか、脱力すればピーンと両肘が伸びるんだな?
俺もあのプロのように両肘の伸びたキレイなフォロー・・・
きっと明日からは綺麗なフォローを・・・
そう考えている方・・・
長いお付き合いになりそうです(苦笑)