ダウンブロー?レベルブロー?
2014.12.25
Merry X’mas!!
皆様はどんなイブを過ごされましたか?
私は掃除で疲れ切ってソファでうたた寝しているカミさんを横目に、一人でチキンを食べて盛大にロンリーパーティーを開催しました!!
さて、そんな寂しいクリスマスなんてどーでもいいので、ゴルフの話しましょ、ゴルフの話!
先日、ラウンドレッスン会を開催いたしました。
その時に出てきたお話なのですが・・・
とある方。この方は練習場でのショットの調子はうなぎのぼり。
ご本人も、そして私も今回のラウンドは非常に期待しておりました。
ところがコースではアイアンショットがなかなか上手く打てない。
そこで出てきたお話です。
私
「○○さん、ボールだけ綺麗に打とうとしすぎですよ?コースでのアイアンショットは芝を削るのは当然。だから目土袋を持っているんですし・・・」
○○さん
「それってダウンブローに打てって事?」
私
「ま、そういう事ですね。芝を削る事を怖がらなければ、しっかり上からの軌道でクリーンにボールを捕えられるように練習してきたのですから。」
○○さん
「それは古い理論だって、みんなに言われるんだよね。今のクラブは払って打つのが良いんだって・・・」
なるほど、そういう事を考えていたのですね?
これ、皆さんも聞いたことないですか?
ちょっと勉強熱心な方なら、少しくらい聞いたことがある話なのではないでしょうか?
そうですね、コレ、確かに正解だと思います。
最近のクラブやボール、非常に性能が良くなりまして、無理に強烈なダウンブローで打たなくてもボールは上がりますし、スピンもかかります。
糸巻きボールに薄いフラットバックの高重心アイアンの時代と比べて、やや緩やかな入射角で・・・
つまり以前よりは「払い打ち」に近い感覚で良いと思います。
ただね・・・
詳しい事はわかりませんが、以前は入射角が8°だったのが5°になった・・・とか、
深いターフをえぐっていたのが、やや浅くなった・・・とか。
そんな程度のお話ですよね?
それをちょっと過度に意識しすぎて、まったく芝を削らずにボールだけ拾うように打とうとしたり、本当に入射角を0°で打とうとしてみたりしたら・・・
そりゃ、芝の上にあるボールを打つのは難しいですよ!
ちょっとでもズレたらボールの手前の芝に当たってしまったり、ボールの赤道部分をクラブの歯で打ってゴロになってしまったりしますよ。
まして少しでも地面が傾斜していようものなら、これはクラブの芯でボールを捕えることは至難の業でしょう。
繰り返しになりますが、確かに道具の進化によって、極端なダウンブローでボールを捕える必要は無くなったかもしれません。
ただ、それは非常に微妙な、非常に繊細な話なんです。
現在のトーナメントを見ても、ターフを削らずにアイアンショットを打つ選手は稀ですね?
今も昔も、度合いは違っても、やはりアイアンショットはやや上からの軌道でボールを捕え、先の芝を削る方がはるかに打ちやすいですよ。
「基本」って、そう大きく変わってはいませんね。
このようなお話と同様、今と昔のセオリーの微妙な違いを、過度に意識してしまって苦しんでいる方も多いと思います。
私は「最新の理論」というのは、「普遍的な基本」の上にあるからこそ、有効なのではないか・・・と考えています。
いくらAKBが流行っても、やっぱりキョンキョンは美人です。
ジェームス・ボンドの車は時代が変わってもアストン・マーティンです。
桃太郎のお婆さんは、時代が変わってもワンタッチでボタンを押して洗濯を終わらせてしまったら、大きな桃は拾えないんです!!
以上、若干熱くなりすぎたので、強制的に終了いたします。
ご清聴ありがとうございました。