第一回 ラウンドレッスン会 その②
2019.02.09
さて、前回のブログでも書いた第一回ラウンドレッスン会での皆様へのアドバイス。
もう一つ、皆様に共通でお話しした内容があります。
それは・・・
「ねぇ、こういうライから上手く打つのってどうすればいいの?」
という質問に対して。
皆様、悩んでいますよねぇ、悪いライからのショット。
「ラウンドレッスン」というと、皆様「傾斜地からのショットとか教わりたいんだ」なんて仰る。
で、実際コースで・・・
極端な左足上がりだったり、または左足下がりのつま先上がりなんて複合ライだったり・・・
芝がはげたベアグランドやバンカーの砂がバラバラ落ちている場所や逆目のラフや・・・
ホント、皆さん日頃の行いはどうなっているのか疑いたくなるような不幸なライから打たされていますね(笑)
そこから「どうやったらうまく打てる?」と聞かれるんです。
コツは・・・
「コツは『諦め』です!」
というと、皆さん笑ってくれますね。
で、「冗談はさておき、どうやって打てばいいの?」
「いや、ですから『諦め』です。」
二回目は皆さんムッとされますね。
「いや、金払ってんだから、そんな適当なレッスンすんなよ!(怒)」
とでも言われそうな・・・スミマセン。
で、ちゃんと話します。
こういう場面で、「良いショット」は諦めましょうよ、という意味です。
だってこんな運の悪いところへ来ちゃったんだから・・・
前のショットで失敗して、こんな場所へ打ってしまったんだから・・・
ここから何事も無かったように良いショットで一気に取り戻すってのは、少々ムシが良すぎやしませんか?
100点満点のショットは諦めて、その代わり「出来る範囲のことをキッチリとやる」と考えるのが大切ですよね。
この「出来る範囲の事」というのを正確にジャッジすることが、この場面からの最善最良の結果につながる大きなカギになると思います。
つま先上がりのライから、ピンに真っ直ぐ打とうとするからトラブルになる。
左足下がりから、球が上がらないと悩むから妙な打ち方になる。
トーナメントで優勝争いをするプロなら、悪いライからでも良いボールを打つのかも?
我々程度のプロの端くれじゃ、そんなテクニックはありません。
そのライを受け入れ、出来る範囲のことを確実にこなす。
それであれば、アマチュアの皆さんも我々程度のプロと同じことを考えてみませんか?
左足下がりなら、低いボールになって当然。
だったらその低いボールを確実に打つ。
それを想定して狙いを定める。
そんな考えになるだけで、確実にレベルはアップすると思います。
そりゃ悪いライからの「起死回生の一発」は魅力的です。
それを狙うのも良いでしょう。
でもそれはスコアを考えずに一発の喜びに賭けた遊びです。
それをやるのならスコアは求めちゃいけません。
「そんなスーパーショットが出来なきゃ良いスコアなんて出ない!」
と思っているのであれば大間違いです。
一発の面白みを追求するのもゴルフ。
ピンチを凌いで良いスコアが出せるように考えるのもゴルフ。
両方追求しちゃダメですよ。
ちゃんと整理してゴルフをしましょう!
こんな事も、ラウンドレッスンの大きなテーマの一つです。