なぜ良いグリップにこだわるのか?②
2016.07.03
前回のブログで、グリップを修正すればスイング全体に影響が出ると書きました。
グリップを修正することでスイングが変わる。
我々はグリップだけを修正したいのではなく、グリップを通じてスイングを修正しているのだと。
こうしてグリップの握り方とスイングは密接な関係があります。
逆にグリップではなく、グリップを疎かにしたままスイングを矯正したら・・・?
少し極端ですが、皆さんちょっとやってみて下さい。
左右を大袈裟なウィークグリップで構えてみて下さい。
どうでしょう?
左肘は下を向き、右ひじは外を向きませんか?
また左の肩は下がり、同時に肩のラインは左を向くはずです。
もちろんこんなに極端な構えをする方はいないでしょうが、実験ですので左手の平が上を向く程、右手の甲が自分から見えるほどのウィークグリップにしてみて下さいね。
ね?グリップが悪いと、絶対にアドレスは崩れますね?
ではこの状態からテークバックしてみましょう。
イヤでも少しアウトサイドに上がってしまいませんか?
このグリップ・・・
この両肘の向き、この肩の向きでしたら、これは当然の事ですね?
この状態で、
『俺、テークバックがアウトサイドに上がっているよなぁ?』
なんて正しい方向へテークバックをする練習をしてしまったら・・・?
どうでしょう?つま先体重になったり、バックスイングで右に回転できなくなってしまったり・・・
とんでもなく不恰好なトップオブスイングになりませんか?
こんな事なら、いっそ最初の通りにアウトサイドへバックスイングし、アウトサイドインでスライスを持ち球にする方がよっぽど自然で再現性は高いでしょう。
つまり大元の原因であるグリップを修正せずにスイングだけを修正することで、とんでもないヒドイ癖が新たに生まれるわけです。
逆に最初の構えから、グリップだけを修正してみましょう。
極端なウィークグリップから、通常のグリップに変えてみる。
自然に右肘は下を向き、肩のラインも飛球線と平行になりませんか?
この状態からですと、むしろアウトサイドにテークバックする方が不自然です。
グリップを変えて、結果的にアドレスが変わる。
それに引っ張られてテークバックの方向まで・・・
ちょっと極端な実験をしましたが、こういう考えの元、我々はグリップを大切に考えているわけです。
癖のあるグリップを放っておいて、そこからスイングだけを修正しようとすると余計な歪みが生じます。
グリップを修正して、自然とスイングが良い方向へ変化する方が、非常に安全にスイング改善が出来るわけです。
どうでしょう?
今まで以上にグリップを大切に考えていただけそうですか?