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プロっつーのは・・・

2013.07.07

こんにちは、早くも夏バテで食欲旺盛(!?)。夏になると夏バテでバンバン食べて毎年夏太りする横山です。

 

さて、先日のスクールでの出来事です。

 

「ゴルフってね、ボールをよ~く見て打つのではないんですよ。」

 

スクール生Aさん

「え!?じゃあボールをよ~く見ろってアドバイスは!?」

 

「もちろん見なくて良いわけではないですけどね。でもあんまり凝視してしまうとスムーズに振れなくなる可能性もありますよ。」

 

Aさん

「じゃあどうしたら当たるの?」

 

「自然に振った時にクラブが通る所にボールをセットしておけば、勝手に当たってくれますよ!」

 

Aさん

「なるほどぉ!じゃ、横山プロ、目隠しして打ってみて!」

 

・・・・・・・・

 

プロっつーのは、時として皆様のこんな無理難題にこたえるのも宿命ですね。

 

「いいですよ。じゃ、そのタオルで目隠ししましょう!」

 

集まってくるスクール生の皆様・・・

プロっつーのは、こんな時こそ力を発揮するものです。

 

目隠しして構える私・・・

 

Bさん

「ホントに打てんのかよ?」

 

「ん!?誰だ、今『打てんのかよ?』って言ったのは?よし、よく見とけよ!」

 

ポケットにあった携帯電話を取り出し、打席のマットに置く。

そしてその上にボールを。

 

「この携帯電話の上に乗せたボール、目隠しした状態で打ってご覧にいれましょう!」

 

一般のお客様も注目しています。

 

でもね、これ、携帯電話の分、ティアップしているようなもんでしょ?

大丈夫ですよ。

 

改めて目隠しをし、7番アイアンを構える。

さすがにスクール生の皆様も、そして一般のお客様も今度は誰も野次りません。

球を打つ音すら聞こえません。

きっと練習場の2階のすべてのお客様がこの一打に注目しているのでしょう。

目隠しをした私には、もうそれを確かめる術もない。

ただ真っ暗闇と静寂の中で7番アイアンの感触だけがグリップを通じて全身に伝わる。

 

心地良い・・・

 

プロっつーのは、この緊張感が好きなんです。

 

アドレス・・・体重配分も基本通り。前後にも左右にもズレはない。力みも緩みも感じない。完璧!

 

スイングを始める。視界が遮られ、何の物音もしないためか、いつもより鮮明にクラブヘッドの動きを感じる。

まるでスローモーションで自分のスイングを見ているように、すべての身体の動き、足の指の先の小さな動きまでハッキリ感じられるほどに感覚は研ぎ澄まされる。

プロっつーのは、自分のイメージ通りにスイングしたら、まずミスショットなんてしないもんです。

 

つまり目隠しした中でのこのスイング・・・

 

これ以上ないスイング!!

 

あとはフィニッシュまで一気に・・・

 

振る!!!!

 

パシーーーーン!!!!!!!

 

 

 

Aさん

「わぁ!!」

 

Bさん

「おおおぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

木端微塵です・・・

aaaa

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロっつーのは、負けるとわかっているいる勝負でも全力を尽くすものです。

プロっつーのは、負けて多くを語らないものです。

プロっつーのは、携帯電話が壊れたら子供の目の前でもかーちゃんに叱られるものです。

 

そして・・・

 

プロっつーのは、罰として一か月飲みに行くのを禁止されるものです。

 

プロっつーのは・・・

 

つらいなぁ・・・

夕立に紛れて一人で涙をながしてくらぁ・・・

 

 

 

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