ボール位置 Ⅲ ~ボールを右に置くという事は~
2013.06.23
こんにちは。昨日、蚊取り線香をたいたまま部屋を閉め切って帰ってしまい、今朝部屋にはいったらモックモク!?
「バルサンか!?」と一人ツッコミをしていた横山です。
さて、いよいよ本題ですね。
ボールの位置。
基本は全て左足かかと内側線上です。この位置で練習、スイング作りをしてください。
ではなぜ「もっと右足寄りの方がいい!」という声が多いのか?
これ、ダフリとトップが少なくなるからですね。
いや、「今、この一球でダフる確率が減る」とでも申しましょうか。
ここをお話しします。
ダフリやトップ、これは前回お話したスイングアークの最低点がボールの手前に来てしまうから起きるミスショットですね。
ボールの手前の最低点でクラブが芝に接触してしまう、もしくは最低点からクラブヘッドが上がりかけた所でボールを捕らえるからボールの上を打ってしまう。
どちらも最低点がボールの手前、自分から見て右にズレたというミスなんです。
これは十中八九「軸が傾いている」のでしょうね。「軸が右に傾く」「右肩が下がる」「左腰が浮き上がる」etc・・・すべて同意語です。
こんな時は本来その傾いた軸を真っ直ぐに修正するのが当然です。
ところがボールを右に置くというのは「そのずれた最低点にボールを置けばうまいことボールに当たるよ」と、こういう事なんです。
つまりは「スイングがズレたんなら、そのズレたスイングに合わせてボールをずらせばいいんじゃね?」という発想。(笑)
ちょっと皮肉っぽいかな?でもこれ、危ないですよね。
スイングがズレてもうまく打てるという事は、ズレたスイングじゃなきゃ打てないとも言えますね。
一生懸命「適度にズレたスイング」を固めるように練習しなければいけない。
という事です。
そしてここにもう一つ二つ落とし穴が・・・!!
まず、ボール位置。こういう方には「ダフッた時はボールを右におけば直る!」という感覚が芽生えます。
ただ基本的に最低点が右にズレるスイングをしているわけですから、当然ボールを右に置いたところで、それでもダフることがある。
その時に「お!?もっと右に置いた方がいいか?」という発想になる。
そしてドンドンとボール位置は右へズレていく・・・。
またスイングとしても、ボールが右にあると、当然クラブのロフトは下を向く。つまりボールが上がらないのですね。
今度は「球を上げたい!」という気持ちになる。
すると目線は高い所を見て、クラブを上へすくい上げるようなスイングになる。益々軸は右に傾き、余計にスイングアークの最低点は右にズレ、益々ダフりは激しくなる。
そして更に右にボールを置く・・・
もうこれ以上の説明は不要ですね。
少しでもボールを右に置いてスイング作りをし始めると、ドンドンとボールを右にしたくなる。悪いスパイラルで、最後は「この世のものとは思えないスイング」に・・・!?
怖いですね、恐ろしいですね、ハイ。
でも、たいていこうなってからスクールにいらっしゃる方が多いんです・・・(苦笑)
こういう方に「正しいボール位置は左足かかと内側線上ですよ!」と言い放ったところで、これは最初は全く当たりませんから。
構えを修正し、軸の傾きを修正し、出来る範囲でボールを左に置き・・・
で、「お前に言われたとおりにしたらダフりまくったわ!」と叱られ・・・(笑)
ちょっと時間をかけて修正する以外にないんですね。
こうなる前に、ぜひ、きちんと「基本」を熟知したティーチングプロにレッスンしてもらってください。
そのプロのレッスンでのボール位置の内容・・・
良いレッスンがそうでもないかの判断基準のひとつになるかもしれません。
あ・・・!?
少々危ない言い回しかな?熱くなってしまいました。(笑)
頭を冷やしに昼飯食べに行ってきます。
続きはまた後日!