優先順位
2021.04.18
皆さん、ご無沙汰しております。
私も今年で50歳。「背中に50男の哀愁を感じるか?」と聞いたところ、「ゴジラっぽい」と言われ、なんだか意味もなく凹んでいる横山です。
さて、ブログも大分サボっておりました。
たまには書かないと、このホームページも、ヨコヤマ・ゴルフスクールも、そして横山健司も・・・
いつも間にか忘れられてしまいそうなので、家飲みの時間を削ってでもブログを更新しようかと。
さて、私がレッスンで一番大切にしていることの一つに「順番」というのがあります。
これは何かといいますと、正にレッスンの順番、課題の順番、練習する内容の順番です。
良くあるパターンで、初心者の方が「イイ当たりなんて贅沢は言いません。全部真っすぐ飛べば。」と・・・。
少しでもゴルフをされている方なら判りますよね?
当たりが良くなくて、真っすぐ飛ばすって非常に難しい。
ま、全部チョロなら確かに真っすぐかもしれませんが・・・💦
これ、優先順位が違いますよね。
もちろん完ぺきとは言いませんが、先にある程度はキチンと芯に当てることを練習しないと。
たとえ多少方向は悪くても、やはり当たりを良くすることが先でしょう。
気持ちはわかるんですよ。
人に迷惑かけたくないとか、恥をかきたくないとか・・・
とりあえずグリーンまで進めるように、当たりなんかより「真っすぐ」にこだわるのも理解は出来ます。
ただ、難しいんですよ、やっぱり。
当たり方なんて無視して、真っすぐにこだわるって。
真っ当に考えれば、やはりクラブの芯でボールを捕らえることが最優先。
これはゴルファーの方なら理解してくださる方も多いのではないでしょうか?
で、これは初心者の方なんかの極端な例です。
では、実際に良くあるパターンですと・・・
ラウンドレッスンなんかで私が100yのショットでスピンのかかった球でグリーンで止めると・・・
「今のどうやって打ったんですか?スピンの掛け方、教えて!」
と・・・。
さっき、100yをピッチングで狙って大ダフリした方が聞くんですよ。
まず、ダフリを直しましょうよと答えると、とてもガッカリされます。
「教えてよぉ、ケチ!」とでも思われるのかな?
ここに優先順位があります。
私もソコは柔軟に対応していますので、「基本」だの「上達」だの正論をタテに言いくるめるつもりもありません。
ただね、例えばスピンの効いた球を打つテクニックとして、フェースを開くとか、鋭角にクラブを入れるとか・・・
そんなことに手を出せば、今、本当に必要な「キチンとボールを芯で捕らえる」というテーマが出来にくくなりませんか?
普通の構えで、普通のスイングをしようと思っても大ダフリするんですよ?
その人が、フェースを開いてアドレスして、コックを使って、いつも以上に鋭角にクラブを振り下ろす!?
おかしなことになりますって💦
これね、ケチとか意地悪しているんじゃないんです。
「おめぇなんかに10年早いわ!」って言うつもりもないんです。
そんなことに手を出せば、今、一番やらなきゃいけない事の、足を引っ張ることになりかねないんですよ。
高度なテクニック、プロゴルファーの真似を安易にすることは、生意気だからするなと言っているんじゃないんです。
今必要なことが出来なくなるから、だから「やめた方が良いですよ?」と言っているんです。
ちなみに先ほどの100yのスピンの効いたショット・・・
私はあまり余計なテクニックを使う方ではありません。
ピッチングウェッジで綺麗に当たれば必要十分なスピンはかかるはずです。
私はそうやって打っています。
逆に100yのピッチングウェッジのショットでスピンがあまりかからないのは、軽くトップしているか、ちょっとだけダフリ気味か・・・
そんなエラーを疑ってみては?
普通の事を疎かにして、小難しいテクニックを練習するから、大切で簡単な事すら出来なくなる。
ちょっと小難しいテクニック、プロがやっている動きを真似してみたい気持ちも理解は出来ます。
そしてそれを否定するつもりもありません。
楽しいですもんね。
ただ、本当に必要な練習の妨げになるような内容は、ちょいと後回しにした方が良いのでは?
その優先順位を考えるのは、我々ティーチングプロの腕の見せ所です。
ゴルファーって、なかなか自分の事はわからないですもんね。
そんなわけで、ぜひ皆さんも主治医を見つけて、自分の練習の順番を正しく組み立ててみてはいかがでしょうか?
さて、私は今からカラオケボックスへ行って、つまらない発声練習なんて省いて、ビブラートが出来るように練習してきます!(笑)